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映画 少女ファニーと運命の旅 観た

少女ファニーと運命の旅

フランス・ベルギー作品 94分

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映画データベース

Le voyage de Fanny (2016) - IMDb

予告

youtu.be

実話をもとにした映画。

あらすじ

1943年 ドイツ占領下のフランス

当時、フランスに住んでいたユダヤ人の子供たちは、

親とはなれて目立たぬよう密かに支援組織の人たちと暮らしていた。

少女ファニーも妹たちと一緒に親と離れて支援施設で暮らしていた。

ある日 子供たちの事を密告されたことを知った支援組織の人たちは、

子供たちを別の支援施設へ移す。

しかしその支援施設もあぶなくなり責任者のマダム・フォーマンは、

子供たちをスイスへ逃がす事を計画する。

子供たちを複数のグループに分け送り出すマダム・フォーマン。

なんとか列車に乗ったファニーたちグループ、だが途中の駅でグループを率いて来た

青年エリーがドイツ兵を見てその場を逃げ出してしまう。

その後 合流したマダム・フォーマンはエリーがいない事に気づくとファニーに伝える。

『今からあなたがリーダーよ。皆をスイスへ連れて行って。』

なぜマダム・フォーマンは一緒についてきてくれないのか。

なぜなら彼女が持っている身分証は偽物だからだ。

これがばれたら自分が逮捕されるだけでなく、一緒にいる子供達も捕まってしまう。

だけど、子供たちだけなら警察やドイツ兵たちも油断して気づかないかもしれない。

そしてスイスへむかって子供たちだけの必死の逃避行が始まる。

 

おびえながらも必死にスイスへ向かうファニーと子供たち。

ユダヤ人の子供達が文字通り生き延びるため、必死に逃避行をする。

この時代、ユダヤ人は捕まったら収容所送りだ。

相手が子供だからって容赦はしない。

 

こんな事が実際に起きていたなんて驚きだ。

 

緊張感あふれる映画だった。

映画を観ている間、この子たちどうなってしまうのだろうかと、

ハラハラしどうしだった。

もちろんほっとする場面もあるよ。

子供たちだけでいる時は、楽しそうに笑い合ったりするけど、

見知らぬ大人が近くにいる時は、表情がこわばり誰とも目を合わせないようにして

行動をする。

それだけ人を信用できないんだろうね。 

ほんと怖い時代だよ。

 

1943年 ナチス・ドイツ占領下当時のフランスはどうなっていたか

ナチス・ドイツによるフランス占領 - Wikipedia

 

何時、誰が密告するかわからない。 

町の人々みんなが密告者に見える。

大人たちも生き延びるのに必死だ。

自分の命と他人の命、どっちが大事か。

逃避行中、子供たちを助ける大人たちもいるけど、

彼らも表立って助けてはくれない。

なぜならユダヤ人をかくまったと知れたら自分たちが逮捕されてしまうから。

 

映画の主人公 ファニーの目、頑固で意思の強そうな目。

 

メイキング映像に映ってる子供たち、みんな無邪気で楽しそうだ。

これが本来の子供たちの姿だよ。

メイキング映像

英語字幕

youtu.be

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 映画の原作本

ファニー13歳の指揮官

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ファニー・ベン=アミ

ガリラ・ロンフェデル・アミット編

伏見操 訳 岩波書店