恐るべき子供たち
ジャン・コクトー 著
1920年代フランスを舞台にした中編小説。
内容(「BOOK」データベースより)
14歳のポールは、憧れの生徒ダルジュロスの投げた雪玉で負傷し、
友人のジェラールに部屋まで送られる。
そこはポールと姉エリザベートの「ふたりだけの部屋」だった。
そしてダルジュロスにそっくりの少女、アガートの登場。
愛するがゆえに傷つけ合う4人の交友が始まった。
子供たちが主役の青春物語です。
大人たちは、全く登場しません。出てきても
ほとんど影がなく、印象に残りません。
子供たちだけの世界の中だけで、物語は進んで行きます。
10代の多感な時期、しかしとてつもなく小さな世界
自分の感情をコントロールできないもどかしさ、
最後 彼らは、溜まりにたまった感情を爆発させ、
悲劇的な結末をむかえます。
大人からみれば、他に解決する方法なんていくらでもあるのにと、
思うでしょうが、
ぜひ読んでください