パリ・ロンドン放浪記 今読んでいる本
今、読んでいる本です。
パリ・ロンドン放浪記 岩波文庫
この本は、作者オーウェルが、実際に体験した出来事を、
小説風に書いたルポルタージュです。
1920年代 後半のパリ・ロンドン。
パリ編では、底辺の人たちと一緒に、低賃金、長時間労働をし、
ロンドン編では、浮浪者と一緒に、浮浪者臨時収容所を渡り歩く。
パリ編はまだ少しユーモアがあるが、ロンドン編は救いがない。
陰陰滅滅としている。
(パリ編に登場する人々は、へんに魅力的なところがある。しかし
ロンドン編の人々は...... )
それにしてもお金がないと、人はここまで卑屈になってしまうのか。
自分で自分を貶めてしまうものなのか。
この本を読んでいると、だんだん気分が滅入ってくる。
自分もいつか、こうなってしまうのでないかと、思ってしまう。
それだけ、文章が真に迫っているということなのだろう。
食事はとても大事だ。
腹いっぱい食べると、人は楽天的になる。
気持ちが明るくなる。
だから気持ちが落ち込んでいるときは、
美味しいものを、お腹いっぱい食べるとよい。
一杯の紅茶と、マーガリンつきのパン。
ロンドンの浮浪者の食事。
この本、おすすめです。