2017-06-16 真夜中の台所 小説 真夜中、突然目が覚めた。 喉が乾いた、水が飲みたい。 部屋を出て階段を降り、台所へむかった。 コップに水を汲み飲み干した。 目をつぶって耳をすますと、 冷蔵庫の中から音が聞こえてきた。 とびらをそっと開けてみると、たまごたちが歌い踊っていた。 歓声をあげながら、冷蔵庫のなかを所狭しに飛び跳ねていた。 私はそっと冷蔵庫のとびらを閉め、足音たてず静かに部屋へ戻った。